【日本国内販売代理店】
株式会社テックアナリシス

Raman ALL IN ONE(AIO)
with TouchRaman® BallProbe® technology

MarqMetrix社について

MarqMetrix社はワシントン大学で開発された知的財産を商業化するためにDr. Brian MarquardtとScott van Vurenによって2012年にシアトルに設立されました。同社のTouch Raman® , Ball Probe®などのラマンプローブやAll-In-One®などのラマンシステムは医薬品、石油化学、ガス、バイオテクノロジーそして食品及び飲料分野で広く利用されています。

細胞培養中のグルコースと乳酸濃度のオンライン測定

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製剤中に含まれる有効成分の評価(非接触測定)

日本薬局方医薬品各条には原薬、添加剤だけでなく製剤も収載されており、非接触での製剤の測定は重要です。本ラマン装置に付属するラマンプローブの焦点距離は約5mmであり、これを用いればパッケージから錠剤を取り出さずに錠剤のラマンスペクト ルを測定することが可能です。分析例としてCARONAL®をパッケージに入れた状態で ラマンスペクトルを測定を行いました。錠剤 (a)とアセトアミノフェンのラマンスペクト ル(b)には1649,1611,1560,1324そして1236cm-1にアセトアミノフェン由来の特異的なピークを確認でき、(c)のパッケージに特異的な695cm-1のピークは(a)のスペクト ルには確認されませんでした。この結果から、本プローブを使用するとパッケージの影響を受けずに錠剤中に含まれる有効成分の評価を行うことができることが示唆されました。

原薬の結晶転移の分析

インラインモニタリングの分析事例として、インドメタシンの結晶転移をご紹介します。インドメタシンのα形、γ形が1:1の質量比となるようにインドメ タシンの飽和エタノール溶液10mLに懸濁させ、その溶液を300rpmで撹拌し、インドメタシンの結晶転移のリアルタイムモニタリングを行いました。
インドメタシンのα形とγ形のラマンスペクトルを下図(上)に示しています。α形には1688,1649 cm-1に特異的なピークを認め、γ形のラマンスペクトルには1698, 1618, 1588, 1369そして1311 cm-1に特異的なピークを認められました。1649cm-1はα形にのみ認められることから、結晶転移の解析にこのピークを用いました。
結晶操作開始から10分後までのラマンスペクトルの結果を下図(下)に示します。その結果、1649cm-1のα形結晶の特異的なピークは反応初期には明瞭に確認できますが、3, 5, 7分経過後ピーク高さが減少し、10分後には同ピークは消失しました。このようにリアルタイムでラマンスペクトルを測定することによって結晶転移の状態の経時的な追跡が可能であることが示唆されました。

装置の主な仕様

励起レーザー波⻑785 nm
レーザー出力5〜450 mW(可変)
測定可能波数範囲100〜3200 cm-1
スペクトル分解能6 cm-1 (測定領域平均値)
サイズ(分光器)高さ:7.7 cm  幅 :25 cm  奥行:25 cm
消費電力100-240 VAC 50/60 Hz, 1.5 A
レーザー出力規格Class 3B laser device Reprted to the FDA
検出器2-Stage TE Cooled CCD

本システムはサンプル測定も承っております。詳しくはお問合せ下さい。

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